「家族アルバム みてね」におけるエンジニアリングラダーを公開します

sobataro
mitene / FamilyAlbum Team
Sep 19, 2023

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はじめに

「家族アルバム みてね」(以下「みてね」)でエンジニアリングマネージャ(EM)をしているsobataroです。この記事では、みてねで作成・運用しているエンジニアリングラダーを公開します。

背景と目的

エンジニアリングラダーを作成する背景と目的

みてねでは、サービスのさらなる成長を目指し、組織強化に取り組んでいます。このサービスと組織の成長にあわせて、みてねの開発に携わるエンジニア個人の活躍と成長を後押しするため、みてね独自のエンジニアリングラダーを作ることとしました。このエンジニアリングラダーは、各等級のエンジニアに求められるスキル・マインド・行動を明示することで、エンジニア個人の成長に役立てるほか、直近で発生している以下のような課題の解決も目指しています。

  • キャリアプラン検討、育成、目標設定、人事評価の一連のサイクルが、各Engineering Manager(EM)の属人的なマネジメント力に左右され、必ずしも効果的でないケースがある。
  • MIXI社の評価制度に基づく全社的な等級定義はあるものの、職種や組織を問わない汎用的な内容であるため、みてねのエンジニアに求められるスキル・マインド・行動が不明確である。

ラダーを公開する背景と目的

一方、このラダーを社外に公開することの背景と目的は以下の通りです。

  • エンジニアの採用では、入社後のミスマッチやギャップを防ぐため、事前に互いの期待値をすり合わせておくことは極めて重要です。そのために開発文化や組織文化を公開し、弊社やみてね事業部門はどのような会社・組織であり、どんなエンジニアを必要としているかを公開することには価値があると考えています。その一環として、今回このエンジニアリングラダーを公開することとしました。
  • また後述の通り、ラダーの作成にあたっては他社事例を大いに参考にさせていただきました。このような社外・業界の知見を活用する以上、我々の活動を公開することで、社外・業界に貢献したい、という思いもあります。

エンジニアリングラダー本体へのリンク

みてねで作成・運用しているエンジニアリングラダー本体は以下ページで公開しています:
https://team.mitene.us/engineering-ladder

ラダーの作成プロセス

このエンジニアリングラダーは、2022年秋頃より2023年春頃にかけて、以下のプロセスで作成しました:

  1. みてねにおけるエンジニアの評価クライテリアの洗い出し。全社の等級定義、他部門や他社のエンジニアリングラダーなど(後述)をもとに、エンジニアの評価クライテリアを多角的かつ網羅的に洗い出しました。ただし、エンジニアをどう評価するかは組織戦略や事業戦略による要素があるため、とくに他部門や他社の事例は鵜呑みにせず、あくまで参考事例として、評価の観点や表現を参考にしました。
  2. 評価軸・評価項目の分類とレベル感による整理。評価クライテリアの分類を通して評価軸・評価項目を整理したうえで、レベル感に応じて等級ごとにクライテリアを整理し、また表現を推敲しました。
  3. ラダーの利用価値の検証。実際に各等級のエンジニアメンバを当てはめてみて、このラダーの利用価値を検証しました。具体的には、(1)現等級の基準をおおむね満たしていること、(2)上位等級の基準を(ラダー本体の掲載ページで説明している、個人に合わせたグラデーション・カスタマイズを前提としても)網羅的には満たしていないこと、(3)以上を受け、ラダーを用いることで上位等級へ向けた育成ポイントが明確に提示できること、の3つの観点で検証しました。
  4. 社内レビュー。社内でCTO・開発本部長・人事部門のレビューを受け、全社の人事制度と整合性が取れていることを確認する
  5. 社内での公開とみてね事業部門での運用開始。

ラダーの作成にあたっては、既存事例として以下のエンジニアリングラダーや評価制度に関する資料を参考にしました。ここにご紹介するとともに、貴重な情報の共有に感謝申し上げます。

おわりに

この記事ではみてねのエンジニアリングラダーについてご紹介しました。この情報が参考になれば幸いです。

またみてねでは引き続き、エンジニアに限らない各職種を募集中です。ご興味のある方はぜひ採用ページhttps://team.mitene.us/jobsをご覧いただき、お気軽にカジュアル面談へお申し込みください。

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